詩:「西空に沈む」
「西空に沈む」



西空に沈む


薄紫のグラデーション



白い月と


一粒の星




これ以上


あなたに期待はできないと




背を向けた







紺色の夜に寄り添って






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詩:「涙石」

「涙石」




その 輝く石は


永遠の憧れ



手も触れずに見つめて


何度でも



見つめて





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thema: - genre:小説・文学


詩:「ポラロイド」

「壁画」



刻々と

変わり続けるさまざまなことたち


いつかいつか

すり切れてどんな色も

重ねられなくなったとしても





傍にいる








「連鎖 連鎖   鎖」



怖いことばの切れ切れが

断片的なものたちが



繋がって ゆく




ほんのちょっとのからかいや

ふざけた遊び

悪意のない皮肉が


ちらり


見え隠れするところ




その部分だけを


集めて 集め続けて




きれいに繋げて

隙間なく並べて飾ると



なんだかもう


身の置きどころのない悲しさに包まれて


どうしようもなくずぶずぶと

深く沈んでゆくのです








「ガラス窓 小石のヒビ」



ただいっときの


やり場のない感情を



どうしてあの時


あの人にぶつけてしまったのだろうと


今でも





深く沈んだ色の瞳が


日増しに濃く、


はっきりとして








「ポラロイド」



早く明日が

来ればいいのに

という想いと重なって


明日なんて

ずっと来なければいい、


と呟く




楽しい時間は

岩にぶつかる波間

光がはためいて

きらり とする



束の間で滞らない川の流れ は

止められなくて


だからせめて

焼きつけたい と


切に想う



耳で 瞳で   肌    で




焼きつけたい






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thema: - genre:小説・文学


雨の夜の中
何も変わらない日々に別れを告げて、


わずかずつでも進める毎日を生きたい。





何がいちばん大切なのか、

今はよくわからない。



けれど、


残るべきものはしぶといほどにしがみついてくるだろうし、

巡り巡って戻ってくるだろう、と

信じている。






二十四になりました。

ひやりとした雨と風の夜、
蛙の鳴き声もいつもよりやわらかく響いています。

その、一日目の心のうちはどうやら、

なんとなく穏やかな、

空気を纏っているようです。






水無月 十一日

淡雪 すだち
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詩:「veil」

「veil」



くるしいのは、きっと



夢のつづき




白い薔薇も


涙にひかる朝露も




全部


まぼろしになって





透けてゆくのを



止められないで





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player
プレイヤーと指導者の話、を、した。

指導者として、様々な方面でご活躍の方と。



どれだけ上手でも、
指導者には向かない人がいて、

その逆もまた、然り。


適性を見抜き、育てていかなければならない、というお話だった。



そういえば、
彼女が昔、言っていた。

プレイヤーでいたい、

って。







自分のことを考える。


向いているのはどちらだろうか。

目指す方向は、どちらなのだろうか。




そうして。

向いているのも、目指すのも、

プレイヤーでも指導者でもないのではないか、という答に辿り着く。





鮮やかな色も、
輝く光も、

欲しくない。




誰かをほんのり照らすような、

やさしい灯で居られたら、



気付かれなくとも

構わない。




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詩:「クローバー」


「クローバー」



音も無く現れた

不揃いな彼等は

きれいに整えられて

息を潜めて待っていた



輪郭にさえ

触れられないほど遠く

遠くの方から

ふいに繋がる指先の体温



色褪せた過去から

ここに 来た





誰かの美しい幸せが

どうか


守られますように





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